日本語放送の紹介

 インターネット放送が始まり、混信や雑音に悩まされること無く番組を楽しめるようになりました。ここで、2010年11月当時の日本語放送の流れを、19時(JST、以下同様)台の放送を中心に紹介します。

放送開始は19時ですが、日によって違いはあるものの18時50分頃からIS(インターバルシグナル)が流されます(注1)。18時55分過ぎには、アルゼンチン国歌の演奏があり、それが終了すると、(アルゼンチン)国歌を演奏した旨のアナウンスがスペイン語と日本語であります(注2)

19時に時報(注3)があり、開始音楽が始まります。開始音楽に乗せてRAEが放送している全言語(アラビア語は休止中)での局名アナウンスもあり、格好の良いオープニングとなっています。その後、ギター演奏によるフォルクローレ(民謡)が流され、それが終わるといよいよ日本語放送の開始です。

まずは、放送スケジュールのアナウンス(注4)があり、番組紹介(アナウンサーとオペレーター紹介も)(注5)と続き、音楽(タンゴあるいはフォルクローレ)が1曲流されます。ただ曲名をを紹介するのではなく、曲に関しての情報(リズムや歴史など)が詳しくアナウンスされることもあります。曲名は、日本語に翻訳してくれることが殆どです。

それが終わると『ブエノスアイレスの気象情報』(注6)となります。続いて音楽が流され、『政治・経済・社会ニュース』となります。

ニュースでは、一回あたり4項目取り上げられます(稀に3項目あるいは5項目のこともあります)。最初の2項目の後には、音楽1曲が流され、残りの2項目と続きます。『ニュース』終了後は音楽が1曲流され、『スポーツニュース』と続きます。『スポーツニュース』では、お国柄、サッカーの話題が豊富です。アルゼンチン国内リーグの試合結果も、この番組で知ることができます。
『スポーツニュース』が終了し、音楽が1曲流された後は、日替わり番組(注7)となります。(日替わり)番組は大抵一つないしは二つです。同じ番組でも、取り上げられる話題が違う場合、あるいは同じ話題でも(時間が)長くなるような場合には、間に音楽を挟む場合が多いようです。日替わり番組が終了すると、音楽が流され、20時数分前に終了アナウンスがあり、その日の日本語放送は終わりとなります。
尚、日によっては、通常番組を休み、特別番組(注8)となることもあります。

放送終了時には、終了アナウンス(注9)があり、ピアノ演奏による終了音楽・ISと続き(注10)、時報とともに次の言語の番組が始まります。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
(注1)
インターネット放送では流されていても、短波放送では流されていない、ということもあります。

(注2)
2010年4月末(?)までは、開始音楽の後、アルゼンチン国歌が流されていました。

(注2補足1)
10時からの放送が生放送の場合、アルゼンチン国歌は流されないようです。
19時台の放送で、アルゼンチン国歌が流された後、「RAEアルゼンチン海外向け放送局の放送の新しい一日の開始にあたって(中略)アルゼンチン共和国国歌を聴いていただきました」とのアナウンスがあります。19時台の放送は、現地時間7時で第1回目の放送、10時台の放送は現地では2回目の放送となります。「放送の新しい一日の開始」というのは、19時台の放送に該当します。そのため、10時からの放送では(国歌が)流されないものと思われます。

(注2補足2)
19時からの日本語放送終了後、20時からはポルトガル語放送が始まります。ポルトガル語放送としては、その日第1回目の放送ですが、国歌は流されません。
RAEの放送開始は18時からですが、18時台は国内向けの中継です。RAE独自の番組は、19時からの日本語放送が最初となります。そこで、(19時からの)日本語放送で国歌が流されるのではないかと思われます。

(注3)
時報は、毎時00分と30分に流されます。00分のものは6点式、30分のものは3点式となっています。

(注4)
既に退職されている佐藤アナウンサーによるアナウンス(録音)が流されれることが殆どです。その場合、RAEのホームページ上には掲載されていない6060kHzがアナウンスされています。10時台の放送は、前日19時台の放送を録音したものを再放送する場合を除き、担当アナウンサーによる生アナウンスです。
また、開始時や番組の合間に、スポットアナウンス(録音)が流されることもあります。以下の様にいくつかのパターンがあります。

【2010年2月上旬まで(アナウンスは佐藤アナ)】
・「アルゼンチン海外向け放送局、限りない音声」
・「世界は(「を」ではありません)隔てる距離を、RAEは近づけます」
・「ブエノスアイレスよりRAEアルゼンチン海外向け放送局は発信されています」
・「RAE、短波とインターネットで世界にアルゼンチンの声を発信しています」
・「英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、日本語、スペイン語の7つの言語がRAEの声、アルゼンチン   海外向け放送局の声を構成しています」
・「アルゼンチンの声、RAE」
・「アルゼンチン海外向け放送局RAE、アルゼンチン・サウンド」
・「タンゴは勿論のこと、アルゼンチン・ポピュラーミュージック全般、ご紹介させていただきます」
・「アルゼンチン海外向け放送局、国境を越えるボイスの(「と」ではありません)音楽」

【2010年2月上旬以降(アナウンスは植田アナ)】 ※ 佐藤アナによるアナウンスも、稀に流されています。
・「5月革命より200周年を迎え、RAEアルゼンチン海外向け放送局は、皆様に情報を発信し続けます」
・「RAE、ラエ、アルゼンチン海外向け放送局は、アルゼンチンのラジ大使として5月革命200周年記念を祝います」
・「RAE、ラエ、アルゼンチン海外向け放送局。アルゼンチン建国200周年を記念する本年の放送となります」
・「RAE、ラエ、アルゼンチン海外向け放送局。本年は、1810年5月25日樹立したアルゼンチン自治政府を記念する建国

  200周年の放送となります」
・「RAEは、アルゼンチン建国200周年の今年、短波とインターネットにより放送されます」

(注5)
19時台の放送は、植田敬子アナウンサーが担当されています。10時台の放送は、マルセロ・カルバジャルアナウンサーの担当です。
19時台、10時台ともに、基本的に生放送となっています。また、19時台の放送が、(放送と同時に)録音され、翌日10時に再放送として流されることもあります。

(注5補足)
10時台の放送では、開始アナウンスの後に、その日放送される番組の紹介があります。

(注6)
取り上げられる項目は、以下の通りです。
・19時台の放送:天候、風向き、最低気温、予測最高気温、湿度、現地時間7時現在の気温
・10時台の放送:現地時間22時現在の気温、体感気温、湿度、気圧、風向き・風速、天候、視程

(注7)

19時台の放送日替わり番組は、基本的に下記の様に放送されます。10時台の放送の詳細な番組内容は不明です。


(月) シリーズ番組あるいはトピックス(※1)
(火) 『DX情報番組』(※2)
(水) 『リスナーのコーナー』(※3)、シリーズ番組あるいはトピックス(『リスナーのコーナー』が放送されない場合)
(木) 『DX情報番組』(※2)
(金) シリーズ番組あるいはトピックス

(※1)
シリーズ番組/トピックスとして、以下のような番組が放送されています。


・『トピックス』 : アルゼンチンに関する様々な話題を取り上げる番組です。『文化 トピックス』として放送されるこ

           とが多いです。
・『今日の記念日』・『今日の出来事』 : 『今日の記念日』(『今日の出来事』)は、放送日と著名人の誕生日が重なっ

                     た場合など、その(著名)人の業績などを紹介する番組です。
・『アルゼンチンを討論するコーナー』 : 著名人の業績を紹介しており、『今日の記念日』と同じような内容です。
・『ブエノスアイレスの風景』 : ブエノスアイレスの名所を紹介する番組です。
・『アルゼンチン・ロック・コーナー』 : 「アルゼンチンといえばタンゴ」ということもあるのでしょう。RAEで流される

                     の音楽といえば、タンゴ、そしてフォルクローレが殆どです。そのような中

                     で、不定期に放送されるこの番組は異色と言えるかもしれません。
・『ヴィセンテナリオ~アルゼンチン建国200周年の立役者たち』 : アルゼンチン建国200周年を記念しての番組です。
                                  

※ 10時台の放送では、トピックス『建国200周年の人物』という番組名で放送されていす。
・『国立公園』 : 番組名の通り、アルゼンチンの国立公園を紹介する番組です。『観光スポットご紹介』という番組名
          で、国立公園が紹介されたこともあります。
・『1810年5月~アルゼンチン独立への歩み』 : 今年5月上旬から始まった番組。アルゼンチン建国までの生活様
                          式・習慣・政治的背景を紹介。
・『世界のタンゴ』 : 今年6月下旬から始まった番組。タンゴを愛し歌った世界のアーティストたちを紹介。

シリーズ番組/トピックスは、頻繁に番組(内容)が変わります。11月上旬現在、『今日の記念日』、『文化ニュース』、
『ブエノスアイレスの風景』が放送されています。

(※2)
『DX情報番組』は、BCL情報番組で、世界各地のDXクラブ等から送られた受信情報や放送局のスケジュール等を紹介しています。この番組は、かつては『DX今日の話題』あるいは『DX特別番組』という番組名でした。内容は同じです。午前の放送では、『DX今日の話題』、『DX特別番組』と、以前からの番組名で放送されています。

 

(※3)
『リスナーのコーナー』は、リスナーからの受信報告やお便りを紹介する番組です。基本的には水曜日に放送されますが、それ以外の曜日に放送されることもあります。

10時台独自の番組として、『建国200周年種々雑多』が、今年7月頃より放送されています。建国200周年を記念して、アルゼンチン各地で開催されるイベント等を紹介する番組です。
また、『アルゼンチンとサッカーワールドカップ』(今年7月頃より放送)という番組もあります。

(注8)
一時間まるごとアルゼンチンタンゴあるいはフォルクローレを紹介する番組、フォルクローレを挟んでアルゼンチンの観光地を紹介することもあります。

(注10)
開始アナウンス同様、担当アナウンサーとオペレーターの紹介があります。

(注9補足)
10時台の放送の終了時には、次(11時から)の放送は英語番組である旨がアナウンスされます。

(注10)
時間的制約から流されないことが殆どです。